発電の種類 Vol.5

5. 太陽光発電


太陽電池の仕組み

▷「太陽電池」は、「電池」と付いているが、電力を蓄える装置ではなく、太陽の光エネルギーを直接電力に変換する「発電機」の役割をはたす。

▷太陽から地上に降り注ぐ「光エネルギー」が「太陽電池」に当たると、「光起電力効果(ひかりきでんりょくこうか)」とか「光電効果(こうでんこうか)」と呼ばれる現象が起こる。


▷光が照射されることで、太陽電池を構成している半導体の電子が動き、電気が起きる。
太陽電池は、シリコン系、化合物系、有機系とあって、それぞれに発電効率がちがう。現在の主流はシリコン系で世界の生産量の約8割をしめている。

 

ソーラーパネルとは?

ソーラーパネルは、太陽電池をたくさんつなげたもの。
いちばん小さな単位を「セル」、そのセルを板状につなげたものを「モジュール」、とか「パネル」とよぶ。

▷最近ではソーラーパネルを、一般家庭の屋根に設置することが増えてきた。
また、効率良く大きな電力を生み出すために、休閑地など広い土地にたくさんのソーラーパネルを設置して大きな電力を生み出す、「メガソーラー」と呼ばれる太陽光発電施設も増えている。

 

・メリットとデメリット

太陽光発電は、太陽光が当たれば電力を生み出してくれる発電方法。
▷ただ、太陽光が当たっていない、夜間や日照不足の時間は発電することができないため、電力を毎日一定量供給するという「安定性」の面では弱い部分がある。そのため、発電コストはすこし高めにかかってしまう。

 

▷そのかわり太陽光発電は、火力発電や原子力発電のように、燃料を必要としないので、排気ガスやCO2、燃えかす、使用済み燃料の処理なども発生しない。
▷また、火力発電のようにエンジンやタービンといった稼働部分がないため、故障が発生しにくく信頼性が高いことも特徴。
▷地球環境にやさしい安全でクリーンなエネルギーとして、近年急速に普及が進んでいる。