発電の種類 Vol.2 バイオマス

2.  バイオマス発電

バイオマス発電とは?

▷「バイオマス」とは、動植物等の生物から作り出される有機性のエネルギー資源で、一般に化石燃料を除くものを総称する。

▷そのエネルギー源を燃焼したり、あるいは一度ガス化して燃焼したりして発電するしくみを「バイオマス発電」といい、バイオマス燃料を燃焼することでタービンを回し、発電機を動かすことで発電を行う。

 

・メリット、デメリットは?

バイオマス発電は、先ほどご紹介したカーボンニュートラルという考え方で、CO2を増加させずにエネルギーを作り出すことができるクリーンな発電方法。

▷また、燃料としては廃棄されるものを利用しているので、廃棄物の残りからエネルギーを取り出して再利用することで無駄なくエネルギーを活用することができる。
例えば、地域のゴミ処理場のそばにバイオマス発電所を併設すれば、ゴミを地域のエネルギー源として有効活用することができる。

再生可能エネルギーの中でも、太陽光や風力といった自然環境に左右される不安定な電源とちがい、燃料さえ確保することができれば、安定した発電量が見込めるため、貴重な再生可能エネルギーの“ベース電源”として活用することもできると期待されている。

▷もちろん、ベース電源にするためには、安定的に燃料を確保することと、その保管場所等のスペースを確保することが課題となる。バイオマス燃料の供給が不安定な場合は、石炭等の化石燃料と一緒に燃焼することで、発電を安定化させる「石炭・バイオマス混合燃焼」の手法をとる場合もある。